Yoko no Rhythm, Tate no Rhythm

人生を豊かにするために好きなことを時間の許す限り。ルアーでのトラウトフィッシング。スケートボード・スノーボードなどの横ノリとMTB・テレマークスキーなどの縦ノリ。音楽、の時間の話題を中心に。

北海道の渓流釣りに欠かせない~対ヒグマ装備のこと

 近年の北海道では羆(ヒグマ)の個体数増加に伴い、人間との接触機会が増えていて、目撃情報や痕跡、さらに発展して事故が起きている。

北海道に生息する羆(ヒグマ)

 渓魚を相手に釣りをする上では、野山に分け入ることは日常であるため、羆の存在を意識せずにはいられなく、また、昨今の羆の情報により、年々その意識のなかにある畏れというか恐れは高まっていくばかり。

 

 私が北海道の山々を登山していた二十年前に比べると、その恐怖は相当に高まっている。そしてほぼ登山はしなくなり、代わりに渓流に行く事を趣味とする今。ヒグマ問題は暮らしの中で相当なウエイトを持つ。

 

 人を怖がらない、人を避けない羆が一定数いるという事実は、熊鈴や音を立てることはもはや逆効果という意見もある。また、出会ってしまった時の対処方法にも正解はなく、出会ってしまったら死の覚悟と相成るだろう。

 

 羆に会わない事が一番の解決策というのはもちろん理解できる。しかし、そうすることで、野山の自然と関わらない安全な日常を望むかどうか、一生を自然と向き合わずに過ごすのが自身の生き方か?というのは別の話。

 

 羆の出没情報は各市町村のホームページに概ね示されていて、釣りに出るエリアは、定期的に出没情報を確認している。

 

 しかし、当然、各町村のホームページに情報が掲載されているものが全てではない。近隣の町では、数年前の出没情報から更新されていないページがあったり、先日、町内の農家さんで羆の足跡を畑で見たという情報を口伝えで聞いたが、町のページには反映されていない。(町に通報していないのかも。)

 

 情報の共有は重要だと思うのだが、羆の出没が言われる田舎町でもそのように情報共有がなされていない現状。できれば、羆の痕跡は必ず町に連絡し、町がホームぺージで漏れなく公表する事をしてほしい。町の情報を纏めて北海道がホームページのフォームを統一して情報発信しても良いと思う。今の町村ごとの情報だと情報の質が町村によって違いすぎる。

 

 自分は源流のような山奥の溪に入る事はほとんどない。一人が多いし、釣行の時間が長く取れず、大体移動も含め2~3時間で行けるところしか釣り出来ないためだ。それでも、一応、町に近い場所以外は熊スプレーは持って行っている。羆はどこにでもいる。北海道の田舎町であれば、町はずれには居るものと認識しておいて間違いはない。

 

↓UDAP Pepper Powderという熊スプレー

熊スプレー UDAP

 

熊スプレーは、

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○射程距離が短い。概ね最大10m未満。メーカーによって異なるが、4m以内で使うのが有効のよう。
○風上に向かって噴射できない。(方向を選ぶ必要がある)
○スプレーは噴射時間が数秒であることを考えると一撃しか食らわせることができない。反撃されたら終わり。
○襲われたときに、とっさに安全ピンを外し、噴射する動きが取れるか。

これを考えると、果たして熊からの攻撃をかわし、生還するための手段になり得るか?結構疑問である。それでも、熊と対峙したときに助かる可能性のある方法としては唯一無二なのかもしれない。

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 熊スプレー。ほんとに昔から変化がない。20年以上進歩がない。数年で成分が変質して使えなくなるし、噴射時間も相変わらず短い。そして相変わらず高価。羆用ではなく、ツキノワグマ用は少し安価なものもあるが、ヒグマ用の熊スプレーは大体同じ。もう少し進歩があっても良いのではと思うが。

 

注)ヒグマにはヒグマ用の熊スプレーである必要がある。

 

 自分のは、UDAPのPepper Powderという熊スプレー。最大噴射距離は9mあるが、噴射時間が4秒しかない。もうすぐ有効期限が切れるので、違うのにしようかと思っている。

 

【候補1】カウンターアソルト 過去から現在に至るまで、これが最強の熊スプレー。噴射距離は9.7m 噴射時間は7秒。値段が高い。

【候補2】フロンティアーズマン カウンターアソルトとほぼ同じくらいの性能。噴射距離9.1m、噴射時間7秒。カウンターアソルトより安価。

 このいずれかの2択です。もう1つ、ラングスジャパンの熊撃退スプレー。羆用なのかツキノワ用なのかよくわからない。このメーカーがYoutubeで上げている動画は、グリズリーの映像を使っているが、最後の方に出てくる文章で、「ツキノワグマは・・・・」と書いてあり、羆に関して記述がない。安価なのですが、これはおそらく有効期限が短いものをディスカウントしているよう。

 熊鈴は、最近人を恐れない熊が多いとのことなので、持ったり持たなかったり。どちらが良いのかの結論は自分では出せていない。↓消音機能付きのクマベルは便利。

 

 後は最終手段の鉈。戦える気は全くしないけど。

 熊との関わり方、関わらない方法、熊の個体数が増えている今、解決方法は見え無い。