カーディナル33 復刻版 ローター変更でイメージチェンジ
カーディナル33の復刻版です。カーディナル33の本体の緑とローターのアイボリーの組合せはとても気に入っているのですが、同じく所有しているカーディナル44と同じカラーリング。
どちらか1台を別の雰囲気に変えてみたいなと思い立ち、復刻版33の方のローターの色を黒にしてみました。
黒のローターは、カーディナル3BPのものや3RDのものが、別パーツで入手できます。
ローターを変える方法です、
①スプールとローター内のオートベールリターンのためのトリップレバーとスプリングのパーツを外します。
②ローターを止めているローターナットを14mmのメガネレンチで緩めます。
③ギアが詰まっている本体の蓋を開け、末端でメインシャフトを止めているEリング(クリップのような小さいリング)を外します。
④メインシャフトを引き抜くと、ローターナットを外すとローターを外すすことができます。
⑤ローターを変えるので、ベールやベールスプリング、ラインローラーなども外します。
最後はローターを3BP用のものに変えて組み立てるだけです。
※分解時の写真は作業に集中していて撮るのを忘れてしまい、下のものしかありません。
3BP用のローターを嵌めるときに、おそらく前の33復刻のものとの精度の違いなのか、初め上手く嵌りませんでした。嵌め込む時の角度を変えたりと試行錯誤すること5分、どういうわけか嵌りました。
仕上がりのイメージですが、かなり変わりました。
アイボリーのカーディナルは何となく優しい雰囲気なのですが、黒のローターが精悍なイメージを出したように感じます。
33復刻版と3BPは発売時期が違うので、精度などの違いから、ボディやベールスプリングなどとの相性が少し心配でしたが、今のところ問題なく動作しています。
↓ 変更前
↓変更後
33のイメージを少し変えたい方にはお勧めです。
↓カーディナルの分解にはこの工具
↓愛用しているカーディナル用のシャロ―スプール。(Avail製)
最近新しくなりましたね。
↓ラインローラーはIOSのものがおススメ
名作ジョイントルアー「カウントダウンジョインテッド」
お気に入りのルアーは人それぞれあると思います。自分にとってのお気に入りの1つ。それはラパラの名作ジョイントルアーである、カウントダウンジョイント。通称CDJ。
カウントダウンジョイントとの最初の出会いは川でした。枝に引っ掛かっていた誰かがロストしたルアー。その見事なまでのレトロさ。腹側にはCOUNTDOWNと書いてあります。リップが変な形。それはCDJ-7でした。
CDJは9㎝と7㎝を持っています。9cmは10g、7㎝は6gです。既に廃番ルアーですが、たまに限定復刻していたようです。しかし今はなかなか売っていないので、フリマアプリで安く出ているのを狙ってます。
レトロ感満載のCDJ。気になる泳ぎはというと、スローで泳がすとクネクネ、ヌメヌメと弱った魚が泳ぐアクションで泳ぎ、早く巻くとでキビキビとした泳ぎです。
小型オフセットリップでは速い流れでも泳ぎの破綻限界が高い。とのことですが、あまり速い流れで使ったことないな。
バルサ製のラパラですが、割とよく飛びます。
欠点は根掛しやすいことか。1本根掛でロストしました。しかも買ってすぐの出来事。そりゃ凹みました。
北海道ではイトウ釣りに実績があるそうですが、まだ私のCDJにはイトウが掛かった事はありません。いつかかかってくれるのか。
現代のルアーのリアルさからはかけ離れたレトロなルアー。このレトロ感に共感してくれる鱒はぜひ、追いかけてきてほしい。
↓アマゾンではフローティングタイプは販売している様子。
フローティングでもイトウには有効みたいです。
スピナーの糸よれ防止の優れもの -カシメルスイベル
久しぶりの記事になります。
自分は渓流では、ミノーの他にルースターテールやブレットンなどのオールドスピナーを使う事が多いです。ミノーで出なくても、早春を除けば、スピナーを最終手段で投入すると、割とヒットしてくれます。どうにも釣れない時には、オールドスピナーの登場率が高いです。
オールドスピナーは中古で安く手に入れられることが魅力ですし、実績も現代のスピナーに劣る事は決してありません。
下はお気に入りのBrettonです。ブレットンは、フランスメイドの何の変哲もないスピナーですが、こやつはなかなかの実力者。
一方、最近のスピナーであるスミスのAR-Sやニアキス、ダイワのシルバークリークスピナーなどは、糸よれ対策をしています。彼らには決まってスイベルが付いています。
残念なことに、いわゆるオールドスピナーは、こうした最近のスピナーのような糸よれ対策は皆無なので、やはり糸がよれます。
オールドリールのカーディナルを使っていることも一因ではありますが、悲しいほどにラインがよれて、ライントラブルに悩まされることもあります。
そこで最近のスピナーのようにオールドリールにスイベルを付けて、若干でも糸よれを軽減することを考えますが、オールドリールの先端にどうやってスイベルを付けるかと悩んでいました。アイを付けて、それにスイベル付ければいいのですが、そのアイが省けないかと。
まあスイベルを付けても、糸よれがゼロになることは無いのですが。
色々調べてみると、良いものを見つけました。
その名も「カシメルスイベル」。スイベルの片方の輪が開いていて(アイがオープンアイになっている。)、ブレットンなどのスピナーの先端に、その輪を通してかしめると、スピナーにスイベルが付けられます。
本来はバスなどのダウンショットリグなどで使われるようですね。
これば便利。強度はどうなのかなと思いますが、割と大きな魚でも大丈夫そうで、自分の通う渓流なら大きくても60㎝くらいの魚なので問題にならないでしょう。
「カシメルスイベル」を「オールドスピナー」に。おススメです。
北海道の渓流釣りに欠かせない~対ヒグマ装備のこと
近年の北海道では羆(ヒグマ)の個体数増加に伴い、人間との接触機会が増えていて、目撃情報や痕跡、さらに発展して事故が起きている。
渓魚を相手に釣りをする上では、野山に分け入ることは日常であるため、羆の存在を意識せずにはいられなく、また、昨今の羆の情報により、年々その意識のなかにある畏れというか恐れは高まっていくばかり。
私が北海道の山々を登山していた二十年前に比べると、その恐怖は相当に高まっている。そしてほぼ登山はしなくなり、代わりに渓流に行く事を趣味とする今。ヒグマ問題は暮らしの中で相当なウエイトを持つ。
人を怖がらない、人を避けない羆が一定数いるという事実は、熊鈴や音を立てることはもはや逆効果という意見もある。また、出会ってしまった時の対処方法にも正解はなく、出会ってしまったら死の覚悟と相成るだろう。
羆に会わない事が一番の解決策というのはもちろん理解できる。しかし、そうすることで、野山の自然と関わらない安全な日常を望むかどうか、一生を自然と向き合わずに過ごすのが自身の生き方か?というのは別の話。
羆の出没情報は各市町村のホームページに概ね示されていて、釣りに出るエリアは、定期的に出没情報を確認している。
しかし、当然、各町村のホームページに情報が掲載されているものが全てではない。近隣の町では、数年前の出没情報から更新されていないページがあったり、先日、町内の農家さんで羆の足跡を畑で見たという情報を口伝えで聞いたが、町のページには反映されていない。(町に通報していないのかも。)
情報の共有は重要だと思うのだが、羆の出没が言われる田舎町でもそのように情報共有がなされていない現状。できれば、羆の痕跡は必ず町に連絡し、町がホームぺージで漏れなく公表する事をしてほしい。町の情報を纏めて北海道がホームページのフォームを統一して情報発信しても良いと思う。今の町村ごとの情報だと情報の質が町村によって違いすぎる。
自分は源流のような山奥の溪に入る事はほとんどない。一人が多いし、釣行の時間が長く取れず、大体移動も含め2~3時間で行けるところしか釣り出来ないためだ。それでも、一応、町に近い場所以外は熊スプレーは持って行っている。羆はどこにでもいる。北海道の田舎町であれば、町はずれには居るものと認識しておいて間違いはない。
↓UDAP Pepper Powderという熊スプレー
熊スプレーは、
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○射程距離が短い。概ね最大10m未満。メーカーによって異なるが、4m以内で使うのが有効のよう。
○風上に向かって噴射できない。(方向を選ぶ必要がある)
○スプレーは噴射時間が数秒であることを考えると一撃しか食らわせることができない。反撃されたら終わり。
○襲われたときに、とっさに安全ピンを外し、噴射する動きが取れるか。
これを考えると、果たして熊からの攻撃をかわし、生還するための手段になり得るか?結構疑問である。それでも、熊と対峙したときに助かる可能性のある方法としては唯一無二なのかもしれない。
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熊スプレー。ほんとに昔から変化がない。20年以上進歩がない。数年で成分が変質して使えなくなるし、噴射時間も相変わらず短い。そして相変わらず高価。羆用ではなく、ツキノワグマ用は少し安価なものもあるが、ヒグマ用の熊スプレーは大体同じ。もう少し進歩があっても良いのではと思うが。
注)ヒグマにはヒグマ用の熊スプレーである必要がある。
自分のは、UDAPのPepper Powderという熊スプレー。最大噴射距離は9mあるが、噴射時間が4秒しかない。もうすぐ有効期限が切れるので、違うのにしようかと思っている。
【候補1】カウンターアソルト 過去から現在に至るまで、これが最強の熊スプレー。噴射距離は9.7m 噴射時間は7秒。値段が高い。
【候補2】フロンティアーズマン カウンターアソルトとほぼ同じくらいの性能。噴射距離9.1m、噴射時間7秒。カウンターアソルトより安価。
このいずれかの2択です。もう1つ、ラングスジャパンの熊撃退スプレー。羆用なのかツキノワ用なのかよくわからない。このメーカーがYoutubeで上げている動画は、グリズリーの映像を使っているが、最後の方に出てくる文章で、「ツキノワグマは・・・・」と書いてあり、羆に関して記述がない。安価なのですが、これはおそらく有効期限が短いものをディスカウントしているよう。
熊鈴は、最近人を恐れない熊が多いとのことなので、持ったり持たなかったり。どちらが良いのかの結論は自分では出せていない。↓消音機能付きのクマベルは便利。
後は最終手段の鉈。戦える気は全くしないけど。
熊との関わり方、関わらない方法、熊の個体数が増えている今、解決方法は見え無い。
カーディナルの分解しない日常メンテナンス
カーディナルは、ボディ側面の蓋を開けるだけでオイルやグリスを注油したり、汚れを除去できるので、メンテナンスがとてもしやすいリールだと思います。
メンテナンスについて、完全に分解して洗浄後にオイル注油、組み込みするオーバーホールではなく、日常的に行っているオイル・グリスの注油について書いてみます。
尚、完全分解しての洗浄・注油は、あまり頻度を多くせず、数年に1度にするようにしています。
使用しているオイルは、以下のものです。
・IOS FACTORY IOS-02PRO
・IOS FACTORY ギヤグリス
・シマノメンテナンスオイル SP-013A
・シマノメンテナンスグリス SP-023A
・シマノドラググリス ACE-0
なぜ、IOSのものとシマノのものを併用しているかといいますと、それはもちろん、IOSだけにするとコストがかかるからです。
↓シマノのスプレーはセットがお得。シマノのオイルは記事投稿時はAMAZONが最安でした。
↓IOSのオイル これはどこもあまり価格は変わりませんが、AMAZONはたまに少し割引している事があります。
内部機関にはIOSのオイル・グリスを使用します。(但し、ドラググリスは今のところシマノ。)また、ベールアーム周りやハンドル周りはシマノを使います。
日常的な清掃・オイルの注油の箇所は、大体下のとおりです。
【内部機関】
・ウォームギア → IOS ギヤグリス
・ドラグ部 → シマノドラググリス
【ベールアーム周り】
・ベール支持部、ベールスプリング両側 → シマノグリス
ネジを少し緩めて、ベール支持部の隙間からスプレーグリスを注油します。
3か月に一回くらい、スプリングを外して清掃し、グリスを挿し直しています。
・ラインローラー → シマノオイル
小さな箇所なのでオイルスプレーを吹かずに、オイル挿しの容器に移し注油します。
(容器への移し方)
スプレーをオイル挿しの容器に吹いて、オイル挿しの蓋を開けたまま数日放置して、オイルの中のガスを抜く必要があります。それをしないと、オイルを挿そうと容器を傾けた途端、オイルが噴出し、大変なことになるのでご注意ください。
ガスが抜けたか確認するときは、オイルがこぼれても良い場所で出してみた方が良いと思います。
オイル挿しは、AZ 狭所用オイラー 15ml 極細針ノズル付というものを使いました。
【ハンドル周り】
・ハンドルノブ回転部 → シマノオイル
小さな箇所なのでここもオイル挿し容器に移したもので注油します。
・本体軸受け部 → IOS-02
ハンドルをリール本体から外し、ドライブギア軸のブッシュに注油します。
中にオイルが回りそうなので、IOS-02を差しています。
概ねそのような感じです。
汚れを落とす際、一番注意して見ているのは、ウォームギアの軸受けです。この部分に土の粒子が付きやすいそうで、摩耗の原因になるとか。ここのオイルを切らさないように気を付けています。
そういえば、ラインローラーを外す際、以前はスプーンの端をカットした自作工具を使っていたのですが、プロショップオオツカさんのカーディナルレンチ Ver3を入手したので、最近はこれを使っています。
オイルを差す時間、カチャカチャとカーディナルを弄る時間も川での釣りの時間と同じように楽しいものです。
1975年 アブ カーディナル44 オリジナル のディテール
先日、1975年のカーディナル 44 復刻ではないオリジナルを入手しました。実に自分とほぼ同年齢のカーディナル。自身は経年劣化で色々な所にガタがきているというのに、このカーディナルは健康状態よく、心地良いカリカリ鳴るカーディナルサウンドとともに、スムーズな回転と外見の傷も少ない若かりし状態を保った良い状態で自分のところに来てくれました。
手持ちでは復刻版カーディナル44があり、本流での実釣に使用しています。こちらも申し分ない状態なのですが、自分と年齢が近いという理由でつい手が伸びてしまったオリジナルのカーディナル44。復刻版とオリジナル版のディテールを比べてみます。今は冬でまだ実釣には使っていませんので、ぱっと見の違うところだけ見比べました。
中を開けて見てみると、多少パーツの違いはありますが、大まかな内部構造などはさほど変わっていないようです。
このカーディナル44はスプールが少し違います。中央のボタンがポチっと小さく出ているタイプです。初期のカーディナルはこんな感じみたいですね。スプールに割れなどは無くきれいです。
ABUの紋章、クレストマーク。ABUは、スウェーデン王室御用達のシンボルマークとして国王の徽章をつけています。このクレストマークの大きさが違います。オリジナルは復刻版のものより一回り大きく存在感あるクレストマークになっています。
今回復刻版ではなくオリジナルを入手したのは、この存在感あるクレストマークが大きな要因でした。紋様も気のせいかもしれないですが、復刻版よりもクリアなんですよね。
リアドラグのダイヤルも違うパーツです。ギザギザの彫りが復刻版より細かくありません。
もう1つ、写真は無いですが、ハンドルバーが5㎜くらいオリジナルの方が長いです。復刻版のカーディナル44はカーディナル33と共通の45㎜の長さですが、オリジナルは少し長いようです。
外観で目立って違うところはそんな感じです。44に関しては復刻版でも糸よれはさほど気にならなかったですし、たいしてプリン巻にもならなかったですが、オリジナルでは違いはあるのでしょうか。
実釣ではどうなのか、もう少し暖かい日が出てきたら試してみます。楽しみです。
↓カーディナルの書籍です。ネットでは色々な情報を見ることができるのですが、まとまった一冊があればいいなといつも感じます。未入手なのですが、そのうち入手したい本です。
カーディナル44純正ラインローラーをカーディナル3E用に交換
冬はなかなか川に出向くことができませんのでリール弄りがなど。カーディナル44のラインローラーを交換してみました。
純正のラインローラーでもカーディナル44では、そんなに糸よれは気になっていなかったので、ラインローラーを変える必要は無いような気がしていたのですが、ちょうどカーディナル3Eのものが手持ちであったので、それに変えてみました。
3Eのラインローラーは、33の純正のものと形が結構違い、テーパー状のシルクハットみたいな形になっています。このテーパー状のラインローラーはカーディナル3Eの糸よれ対策のようで、糸よれ防止効果があるそうです。
↑左がカーディナル44純正、右がカーディナル3E用。結構形が違います。
尚、カーディナル44ですが、カーディナル33などと大きさが異なり共通部品が少ないものの、ラインローラーは同じものが付いているので、カーディナル3Eのもので問題ありません。
カーディナルのラインローラーは、少し変わったネジで止められていて、回すのにマイナスドライバーの先端に凹みがある形状の工具で外さなければなりません。オリジナルものにはこの専用工具が付いていたようですが、所有のものは中古でそれは付いていませんでした。
ネットで検索すると、「お助け君2号」や「IOSマルチツール」のような専用工具が販売されていますが、何せお値段が結構します。
そこでルアーのスプーンの先端をカットして工具をつくる方法があるということを聞いたのでやってみました。どこかで拾った無メーカーのスプーンの頭(スプリットリングを入れるところ)をニッパーでカット。意外と簡単にニッパーで切断できるのですね。そしてネジの幅に合わせてペンチで若干幅を調整して出来上がりです。
クルクルと回すことができました。でもそのうちちゃんとした工具を入手しようと思います。
完成です。ルアーを投げた感じがどのように変わるのか楽しみです。
↓こちらもおススメ。私のカーディナル33にはこちらを付けています。
↓カーディナルの書籍です。ネットでは色々な情報を見ることができるのですが、まとまった一冊があればいいなといつも感じます。未入手なのですが、そのうち入手したい本です。