昨年秋、カーディナルC3グリーンラインをいただきました。
塗装も至るところ剝れていて、くたびれたカーディナル3。プライマーと黒の塗装で少し綺麗にしてみました。純正ハンドルは塗装を削ってみました。
カーディナルC3の紹介です。
1984年に登場し、日本で作られたC3の初期型モデルで、緑のラインにCardinal3のロゴ。その後、緑ラインも無く真っ黒になったC3は、90年代の後期型から中国製になっているそうです。
言わずと知れたカーディナル33からのデザインを踏襲し、カーディナルの代名詞のウォームギヤやスターンドラグ(リヤドラグ)はそのままに、シンプルかつ堅牢な造りを維持しつつ、新たな機能を加えた日本製リールです。名古屋の瑞穂製作所というところが作っていたとの事。
その新たな機能とは。スプールがアウトスプールになっていたり、カリカリ音のしないサイレント機能だったり、ハンドルを左右に変えられたり、ベールアームを手で戻せる機能があり、ベール周りのスプリングの方式が変わっていたりと、33とは結構な違いがあります。
当時としては非常に画期的だったでしょう。
良い所と悪い所。
よく言われる短所が、ベールスプリングです。2回転トーション方式とのことですが、良く折れるようです。また、サイレントストッパー機能がある事による弊害。ハンドル正転からストップしたときにハンドルが半回転戻る現象があります。
ベールスプリングは強化スプリングなどに交換すしたり予備を持っておくとか、ハンドルの戻りはアンチリバーススクリューやスプリングを33のものに交換する「カリカリチューン」により修正されるようです。「カリカリチューン」はそのうち導入しようと考えています。
いただいてから、今まで、ハンドルの交換とラインローラーの交換を行いました。
塗装剥げ剥げの純正ハンドルは削って銀仕上にしていましたが、ちょうど、NSクラフトさんからROBOハンドルの限定ヤマメに新色がでていたので、これをチョイス。黒のボディに濃紺の艶が見事に嵌りました。
また、ラインローラーはIOSのCタイプに変更。
このラインローラーを変えるときに気づいたのですが、C3の真っ黒の後期型には付いていない、ラインローラー受けがグリーンラインにはあるのでした。
グリーンラインのこのラインローラー受けには、ラインが時々引っかかってしまう事があったようで、後のC3では無くなっています。IOSのラインローラーの取り付け方の説明は、黒のC3が使われているため、この受けの部品が写っておらず困惑しました。
今はこのような状態の私のグリーンライン。欲を言えばWCSさんのスプールやドラグノブにしたいですが公式サイトの抽選に当たらず、オークションなどではどれも高額で手が出ませんので、いつかの夢としておきます。
渓流はカーディナル33とグリーンラインを交互に使っています。これからのシーズン楽しみです。
↑カーディナルを持っているならこの書籍。